栃尾小学校で砂防学習開催
掲載日:2016年06月19日
栃尾小学校4年生は総合学習で砂防について学んでいます。
6月15日には「栃尾洞谷土石流災害」について学びました。
栃尾洞谷土石流災害は、今から37年前の昭和54年8月22日に起こった奥飛騨では最大の土砂災害です。午前7時50分に発生した7万㎥の土石流は、瞬時に栃尾温泉集落を襲い家屋全壊5戸、半壊11個、床上浸水27戸、床下浸水9戸、最上流にあった栃尾中学校も土砂に埋まりました。
この日は講師に土石流災害を実体験されました「たから流路工管理協議会長」の沖本善邦さんをお願いし、体験談をお話ししていただきました。
沖本さんの家は洞谷に近いところにあり、民宿を経営されていたので宿泊客も数人見えました。災害が起こったときはお客を送り出す直前で、地震が起こったと思うような地響きがしたと思う間もなく、近所の方が大声で「洞谷がぬけたぞ」と叫びながら走り去るのを聞き、家の前の道路を見たときにはすでに濁流が流れていたそうです。
あわててお客と家族7名(両親・夫婦・子供0歳児ほか2名)を2階に避難させ、外の様子を見ていると土砂が山の様になって来たそうです。しばらくはどうしょうもないのでそこに数時間居ましたが、やがて水が少なくなってくると消防団の方が見えて、橋となる板をもってきて山のようになった土砂の方から避難したと語られました。
この災害では地元の犠牲者がなかったことが不幸中の幸いでした。
子供達には、避難訓練等があると思うが実際の災害と思い真剣に取り組むようにと話されました。