田植えが始まりました
掲載日:2016年05月27日
奥飛騨の農業は4~6月が一番忙しい時期です。
雪解けとともに稲苗やトマト苗の種まき、畑の耕起・水田では荒(あら)くれ・畦(あぜ)ぬり・代(しろ)かきを行い、やっと田植え(稲苗を植える事)が行われます。
昭和30年頃までは総てが手作業で、田植えを行うまでの作業は重労働でした。
そのため田植えはお祭り仕事で、近所のお嫁さんが「結い」と言って共同で田植えを行い、お昼御飯が準備され「葡萄酒」まで振る舞われました。休日なら子供たちも総出で行われました。
今はほとんどが機械仕事となり、少ない耕作面積でもトラックター・田植え機・バインダー(稲刈り機)・ハーベスター(脱穀機)、規模の大きい農家ではコンバイン(稲刈り脱穀まで行う)を購入して作業します。
20アール~50アール程度の農家では完全に赤字となりますが、農地を荒らさないこと、退職後の健康管理のため農業を続けており、80歳を超した方でも現役です。しかし機械が壊れたら農業をやめざるを得ません。