北稜中学校1年生が「地域を学ぶ」(上宝の歴史と文化財・大地(ジオ)・砂防の見学会)を実施しました。
掲載日:2026年06月25日
NPO神通砂防主催・上宝郷土研究会共催で、今回4回目となります。
6月19日午前8時より1日かけて地域を巡回しました。
この地域には、江戸時代に全国で12万体もの仏像を作成したと言われる円空上人の滞在記録、飛騨で18年間続いた大原騒動の飛騨一円での大集会を主催した本郷村善九郎は若干17歳でした。笠ヶ岳参拝道の再興と槍ヶ岳初登頂と鉄鎖をかけた播隆上人の滞在記録、明治生まれの生物学者で「革新の生命・医学8大原理」を唱え、赤血球は腸で生まれ組織細胞に生まれ変わると主張した千島喜久男医学博士は本郷生まれです。
大正時代には篠原憮然先生が来村され、地域の子供たちの教育や一般の人々に夜学を開いたり、地元開発及び習俗の改革に情熱的に取り組み、女工救済問題に取り組み飛騨地域に工女供給組合を設立するなど「飛騨の社会教育の父」と言われています。
学習会は初めに「ふるさと歴史館」で円空上人・播隆上人・本郷村善九郎の遺品を見ながら郷土研究会員の説明を聞きました。本覚寺では和尚さんから播隆上人の加多賀嶽再興記(日本最古の登山記録)ほか数多くの資料説明や大原騒動供養塔を見学しました。
杓子の岩屋は、64万年前の火砕流が基で生まれたことや播隆上人が籠り
修行した事の説明を受け、桂峯寺では和尚さんから円空上人が全国で10万体・飛騨で1万体目の作品仏像である事の説明を受けました。
午前中最後は笹島の観音堂で、地元の管理者から、笠ヶ岳参拝道の出発点で、ここから九里八丁の参拝道を地元の協力を得設置し、一里ごとに石仏を設置し、山頂では「一心念仏の中不思議なるかな阿弥陀仏雲中より出現したまうこと三度なり」ブロッケン現象を体験し、笠ヶ岳が阿弥陀仏の蓮華台と表現している説明を受けました。
午後奥飛騨では、笠ヶ岳や槍・穂高岳が火山活動で誕生した山であること、焼岳・白谷山・アカンダナ山の火山活動により梓川が堰き止められ、上高地湖が出現し、やがて決壊流れが松本側に変わったことなどの説明を受け、中尾にある地熱発電所を見学しました。
禅通寺和尚さんからは、円空が1年余り逗留し乗鞍岳や笠ヶ岳・穂高岳などに登った事、お寺に保存されている20数体の仏像から色々なものが彫られている事の説明を受けました。
福地地区は5億年から2億5千万年前の海の生物化石が出現する地域で、山全体に見られる化石の一部を見学し、近くの岩坪谷では4億7600万年前の「コノドント」と言う日本最古の生物化石が発見されたことの説明を受けました。
最後は平湯にある篠原憮然記念館で、地元の管理者から先生の遺稿を見ながら、地域のみならず日本の社会事業に貢献された人であることを学びました。
子供達は、郷土飛騨と高原郷の歴史と自然に誇りを持って生活しようと感じとったようです。