砂防・ジオツアーを開催しました


コロナウイルスが拡散している時期ではありますが、毎年実施している「砂防・ジオツアー」を計画どおり実施しました。
 8月2日は梅雨明けの快晴となり、出発地の奥飛騨総合文化センターには17名が集まりました。
 講師には、TJSSE元神通川水系砂防事務所工務課長天坂さん、神通川水系砂防事務所調査課専門官林さん、飛騨山脈ジオパーク推進協議会事務局長松田さんに参加していただきました。
 最初は、新穂高渓流保全工の工事現場を視察いたしました。この工事はほぼ完成に近づいており、流路工の幅が2倍以上に拡幅されたことから、先日の豪雨の直後にもかかわらず安心して水の流れを眺めることができます。
 次には、先日新穂高ロープウェイゴンドラが新たに設置されたことから、第二ロープウェイで千石展望台まで行き、笠ヶ岳や槍・穂高岳が火山活動によりできた山であることをジオパーク講師より説明がされました。
 次には、さぼう塾にて奥飛騨の砂防の歴史や5億年の歴史を秘めた地質についての説明があり昼食となりました。
 午後は、地獄平砂防堰堤を視察後白谷砂防堰堤群の工事現場を視察しました。白谷は崩壊も激しく毎年土石流が発生するとても危険な場所です。現在第6号堰堤まで完成していますが、さらに上流に堰堤を造るか検討されているようですが、その工法はまだ未定のようです。上高地を流れる梓川は、約1万2千年前まではこの付近を通り、神通川へ流れ富山湾へ注いでいたそうです