日本最古の化石発見講演会が開催されました
掲載日:2019年08月23日
飛騨山脈ジオパーク推進協議会は、8月23日に「日本最古の化石発見物語」と題して、発見者の束田和弘氏の講演会を一重ケ根公民館で開催しました。
講演会には、神通川水系砂防事務所長浅井さんをはじめ職員の皆さん、地元一重ケ根住民やジオパークに関心を持つ皆さん方70名余りが参加しました。
奥飛騨温泉郷福地町内一の谷では、1980年に筑波大学院生がオルドビス紀(4億8000~4億4000千万年前)の介形虫の化石を発見されています。
束田さんは当時富山大学院生で、1996年一重ケ根町内の岩坪谷砂防工事用道路わきで地質調査を行い、650個の岩石を採集し詳細の顕微鏡観察と化石の検討を行われました。その中のたった一つの資料から「コノドント」という化石(4億7600万年前)を見つけられました。
コノドントは非常に小さく、電子顕微鏡でないとはっきり見ることができなく困難な作業だったようです。
この発見により奥飛騨には日本最古の化石が存在することが証明されました。