飛騨高山ジオパーク研修「飛騨山脈の成り立ち」に参加しました
掲載日:2017年11月28日
今回は高山市内で開催され、講師は信州大学原山先生です。
11月25日飛騨・世界生活文化センターを会場に実施され、午前中は現地研修です。
高山市街東側に南北に横たわる大西山地は、太平洋と日本海の分水嶺となっています。この山地は100万年余りかけて200㍍上昇しており、その断層を西側と東側から見学しました。押し上げは太平洋プレートの圧力からくるようです
更に東側の滝町へ移動し丹生川火砕流と上宝火砕流堆積層を見学しました。
上宝火砕流は、64万年前奥飛騨福地温泉近くの貝塩火山噴火により、その火砕流が到達したところで、100㍍余りの岩山となっており、石切場となっています。これより500㍍余り上流に進むと、上宝火砕流層の下に176万年余り前の丹生川火砕流層が見られる場所を見学しました。
丹生川火砕流は、槍・穂高岳の噴火により流出した火砕流堆積層で、高山市街地でも50㍍余り堆積したことがわかっています。
午後はこれらの火山活動の範囲や状況、これまでの調査状況等を詳しく説明されました。