本郷小学校5年生が砂防学習
掲載日:2015年09月17日
本郷小学校5年生は総合学習で砂防について学んでいます。
9月17日には1日かけ奥飛騨さぼう塾や砂防施設の見学会を開催いたしました。午前8時30分に小学校をスクールバスで出発し、奥飛騨さぼう塾へ9時に到着しました。
奥飛騨さぼう塾では、NPO法人神通砂防の上野施設管理者が説明を行い、奥飛騨地域は3千メートル級の飛騨山脈に囲まれ急峻な地形である事や、日本海からの季節風で多くの雪が降る事、6月から7月には梅雨前線の停滞で多くの雨が降り雪解けと重なり土石流の発生が多い事、活火山「焼岳」を初め「アカンダナ山」「乗鞍岳」の火山活動により地質が弱い事など奥飛騨の厳しい自然・地形条件について話を聞きました。
また、明治・大正の初期まで防災施設がなかった飛騨地域では、大きな土石流により数十か所の集落が被災し、その災害が下流での河川の氾濫等となった為、国による砂防事業が始められた災害の歴史なども教わりました。
また、さぼう塾には昭和の初期から40年頃までの砂防工事の様子がジオラマにより再現されており、重機のなかった頃の作業状況がよく理解でき、大工事を行ってきた先人の偉業に子供達も感心していました。
さぼう塾の屋外には「土石流模型実験」装置があり、神通川水系砂防事務所調査課北川火山対策係長により土石流の発生による災害の発生状況、土石流から集落を守る砂防堰堤の働きについて説明を受けました。子供たちからは「砂防堰堤が土砂で一杯になったらどうするの」など幾つかの質問がありました。
その後は砂防施設見学で地獄平砂防堰堤、午後は白谷砂防堰堤群・しのぶ砂防堰堤等を視察しました。