神岡小学校6年生が「大地のつくりと変化」で郊外授業を実施

10月31日は澄んだ秋晴れとなり、子供達は笠ヶ岳直下の穴毛谷に到着し、山ができた原因等について学びました。
地球活動の営みの中で、プレートの動きが大きく作用しており、日本は4つのプレートが動いており、もぐり込みにより火山活動・地震の発生・造山活動などが発生している。
笠ヶ岳は六五〇〇万年ほど前に大規模な火山噴火を繰り返し、コールドロン(大規模な火山性カルデラ構造)・・岩体が陥没・隆起を三回繰り返しました。その範囲は錫杖岳から抜戸岳の範囲で起こり、噴火とほぼ同時に陥没が起こり、それが二重になり少なくとも三回の陥没があったと言われています。
この大きさは直径約10Km、面積約100平方Kmとなり、東半分近くは、断層によって切られている。おそらく隆起した東側が浸食によって削られてしまったものと思われます。
中尾高原から眺める笠ヶ岳に見られる水平横縞模様は、流紋岩の溶岩と溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)が堆積して出来たもので、上下方向に四つの地層に分けられ、一つの層で大きいものは1500m余りとなります。熔結凝灰岩は非常に硬いので、浸食から免れ現在の高さを保っています。
焼岳は 焼岳は、約二.五万年前から現在まで活動が続く火山で、活動の初期から現在まで五~六回の溶岩ドーム形性・溶岩流流出の活動があったとされています。
 最も新しい時代の溶岩ドームを形成する活動として、約2350年前の焼岳円頂丘溶岩・中尾火砕流堆積物の噴出がありました。
 足洗谷の浸食地層でわかるように2350年前の地層が10m、2000年前が10m、その上の3層が確認できます。噴火により出てきた石を安山岩と呼んでおり、この層には噴出した岩塊と砂利と火山灰が混じっています。
 その後奥飛騨さぼう塾のジオコーナーにおいてにおいて、展示されている安山岩・花崗岩等について説明を受け、穂高岳の周辺には世界一若い花崗岩の層が露出している事や、急峻な地形のため大雨の時に土石流等を発生させていることを学びました。