防災工事の最前線を学ぶ・現場研修会が開催されました

 近年、気候変動に伴う異常気象現象や大規模地震、火山活動の活発化などに伴い、甚大な自然災害が多発しています。一方で、これまで地域の安全・安心の中心的な役割を果たしてきた建設業界は、技術者不足が深刻化し、次世代を担う人材の確保が急務となっています。
 10月16日将来の建設業界を担う若者(飛騨高山高校環境科学科2年生)が防災工事の最前線を体験し、工事の必要性・重要性を理解し、将来の進路につなげていくよう計画されました。
 「奥飛騨さぼう塾」では、「奥飛騨の暮らしと砂防工事について」学んでいただくこととし、10時30分から11時までの時間で館内を見学していただきながら話をしました。
 奥飛騨は、急峻な地形とともに多雪・多雨地域であり、また活火山焼岳があるため、これまでにも幾多の土砂災害に見舞われてきました。
 昭和7年に始まった直轄砂防工事により、これまで130か所余りの砂防施設が整備され、地域産業の発展に寄与してきました。また、これらの公共事業は特に産業のなかった奥飛騨での雇用を生み、地域住民の4割近い世帯の生活を支えてきました。
 今後も地域の安全・安心とさらなる地域の発展のため、若い世代が建設関係の仕事に携わってくれることを期待します。