ジオモニターツアーに参加しました

飛騨山脈ジオパーク推進協議会では、日本ジオパークの認定に取り組んでいますが、第一の目標は旧上宝村全域と丹生川村の一部を認定範囲としています。
5回目のモニターツアーは9月23日丹生川町の飛騨大鍾乳洞を主に行われ、飛騨山脈ジオパーク内の基本的な地質について学びました。
日本列島は約2千5百万年前までユーラシア大陸の一部となっていました。この大陸へ十数億年の間赤道付近の海底部分がプレート移動により押し付けられ、また大陸の大きな川からは大量の土砂等が流れてきて堆積しました。
2千万年前頃から大陸のヘリ部分が割れ始め、1千5百万年前頃には日本海が形成され日本列島が誕生しました。
奥飛騨の地質は、大陸の陸地だった「飛騨帯」、浅い海から陸地となった「飛騨外縁帯」、深い海から陸地となった「美濃帯」の大きく3つに分類されます。
飛騨外縁帯は幅数m~30Kmほどで、飛騨帯と美濃帯の間に細長く位置します。飛騨外縁帯の地層からは5億年前から数万年前までの地質が発見されています。
丹生川地域はほとんどが美濃帯となっており、深い海の底に堆積したチャートと呼ばれる固い岩石や、生物の死骸が堆積した石灰岩の地質が存在し、飛騨大鍾乳洞は石灰岩の地層が長い年月地下水により溶け出して出来た洞穴です。
また石灰岩を含む地層が火砕流など高温の作用を受けると大理石となり岩質が変化することなどを学びました。