ジオパーク

 高山市では昨年12月に「飛騨山脈ジオパーク推進協議会」を設立し、日本ジオパークの認定を目指しています。
 協議会の活動も活発化しており、第1回目のジオトレックが6月10日行われました。
 奥飛騨は地質の宝庫と言われており、20Km余りの狭い範囲に、世界で最も古い35億年前の岩石から世界で最も新しい滝谷花崗岩の岩石を見ることができます。
 見学会は栃尾洞谷上流部の「笠ヶ岳コールドロン」から始まりました。
 笠ヶ岳コールドロンは6,500万年前に陥没と火山噴火による堆積、押し上げにより高山化して出来たようで、洞谷上流部はその外輪山的な場所とのことでした。
 この縁に柏当層と呼ばれる砂が堆積し岩となった(飛騨外縁帯の貫入岩)があり、その隣には「手取層」の堆積岩があります。手取層群は1億4千万年前から65百万年前に出来たもので、小石や植物などが混じった岩石となっています。
 この対岸には「蒲田結晶片岩」の押しつぶされた地層の岩石が見られました。
わずか4Km余りを歩くだけですごい年代の差がある岩石を見ることができ不思議な気分になります。